2011年12月30日金曜日

モルダバイト

おはようございます。
今日のは今年最後のブログアップになるかと思います。
やっぱり年末年始は何かと忙しいです・・・(-_-;)
明日はおせち制作の準備だし、今日は年賀はがきの住所書き!
だけど、はがきが親しい仲間に届くところを思うと
つい楽しくてスタンプなどで遊び始めてしまうのですよね(笑)

さて今日の石紹介です。本日はこちら!

この石を知っている方は、かなりのマニアかなと思います。
こちらは、モルダバイトという石です。
約1500万年前、ドイツのアルトバイエルン州ネルトリンゲンに巨大な隕石が落ち、
その衝撃で生まれた石だと言われています。
隕石衝突の衝撃で、地球の地表面にあったカンラン岩が高温で一瞬にして気体になり
その後急速に凝固して出来たのではないかと考えられているそうです。

近年では、宇宙と地球のあいの子の石として、ニューエイジに親しまれています。
主成分は、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、その他。
その他には、地球外の成分も含まれていることがあるそうです。
特殊な出来方のせいで、原石は3㎝くらい?で推移しそれ以上は大きくならないそう。
こちらの写真の原石は3㎝と大きいほうです。



モルダバイトは非結晶で天然ガラスの分類なので模造品が多く出回る石でもあります。
特に、カットされたモルダバイトは深い色のペリドットと若干見分けがつきません。
そこで見分ける方法として有効かと思うのは、
カットされた石の中に気泡が入っているか否かでしょうか。

・・・でも本物でもカットされたものの中に全部気泡が入っているわけではないので、
見分ける方法にはならないかしら・・・(-_-;)

何にせよ本物と偽物と、見分けるのが困難な石です。
そして購入した後の扱いにも注意が必要です。

モルダバイトのモース硬度(擦れやすさ)は6.7と水晶と同じくらい堅いのですが
・・・実は衝撃に弱いのです。
なので原石は衝撃吸収用のポーチに、
丸玉は腕時計とは逆の腕に付けたほうがいいかと思います。

まあ、丸玉の連ものを持っている方はそうそういないとは思います(*_*)
16センチサイズのブレスレットで軽く10万円超えますので・・・
私持ってるよ!!という方がいたら是非見せていただきたいものです。

年末に出来上がったばかりのこのブログ、
来年も楽しく、正確な石の話をお届けしていきたいと思っております(^○^)

それでは皆さんよいお年を!!

2011年12月29日木曜日

ハーキマーダイアモンド

今日は何を書こうかな?
アメシストを書いたので、次は水晶の写真を載せていこうかなと思います(^○^)
まずはこちら。

これは、ハーキマーダイアモンドと言われる水晶です。
原産国はアメリカ・ニューヨーク州ハーキマー地区。
約5億年前、ニューヨークが海底にあったころに
その地層を形成するドロマイトという鉱物の空洞の中でこの水晶は結晶を形成しました。
ドロマイトと一緒に掘り出されても空洞からぽろっと落っこちやすく、母岩と一緒に売られているものは一旦元の場所に水晶をくっつけて売られています。ここの産地以外でもこれと同じような規模・形・輝きのものが売られていることがありますが、それはハーキマーダイアモンドとは呼ばず、「両剣水晶」と呼びます。ハーキマーダイアモンドと表記された中国産のものも時として売られているのでこの石を買うときは、信頼のおける石屋に行くことをお勧めします。

さて、この強い輝きの理由は、成分として微量のタール質の成分が含まれているからと言われています。水晶なのにダイアモンドという名前がついている石なのですが。。。
その名前が付けられた当時、この結晶がダイアモンドと見間違うくらい美しくきれいなものだったのでその名前がついたと言われています。この写真のハーキマーは一センチ程度のものなのですが、透明度がかなり高くいいものです。
しかも、この中には水が内包されていて気泡が上下に動くのが見てとれます。
自分のカメラでは写しきれないのが悔しいところです。
しかしなー・・・近年ハーキマーダイアモンドは人気がかなり出てきて値段が高すぎ!
この写真のものも、1500円くらいでしたしね・・・

ちなみにパワーストーン的な意味では、「夢の種」と呼んだりするそうです。
なんか幻想的ですね!

2011年12月28日水曜日

アメシスト2

じゃあ、さっそく次の写真。
2キロ規模のアメシストクラスターを紹介したいと思います。

デカいです。こちらは、ブラジル産アメシストです。
内包物にルチルが混入しているもので、珍しいのですが・・・
これは仲買人を介していないのでめっちゃ安かった!!
価格はなんと三千円でした!!
高いのもまあいいのですが、私は安くていいものを見つけてくるのが趣味ですね(笑)
では、次~



小さいです。こちらはウルグアイ産アメシスト。
ブラジルのものより紫の色が濃いのが特徴です。最近は人気が出てきて値段が高騰の兆し。
写真で見るよりも、紫!!という感じですので
濃い紫がお好きな方は探してみるのもいいかもです。
普通にイオンの石屋とかで売ってたりしますね。近くのお店でも見つけてきました。

石見てるのは、飽きないな~
次は何アップしよう・・・

アメシスト1 まずはこちらから!

こんにちは、revyです。
今回新しく「revyの石のお部屋」というものを開設してみました!
ここでは、毎回気まぐれに石についての紹介・説明をしていきたいと思います。
石紹介専門のブログという形ですかね。
主に鉱物学の観点から石を見ていきたいです。
ブログに石についてのあれこれをアップすることで、
石についての知識向上をはかろうかなと考え。。思いつきで作ってみました♪

さてさて。初回は、紫水晶を特集していきたいと思います。
まずこの写真の石から!


これは薄いですが紫水晶です。実はこの石、20年前初めて自分で取ってきた記念すべき石です。
手のひらサイズでわりに大きめのこいつは、福島県で採集したもの。
紫水晶・アメシストは、ケイ酸塩鉱物グループ化学式はSiO₂です。
この美しい紫は、ケイ素を置換した微量の鉄イオンによる発色。
水晶を構成するケイ素の一部が鉄に入れ替わり、
鉄を取り囲む電子が天然放射線によって損失しているからだと考えられているそうです。

しかし、この色・・・
じつは紫外線にあたると退色しやすい性質を持っています。
平たく言うと、このアメシストの結晶構造はひずんでいる状態らしく
紫外線を浴びることによりそのひずみがもとに戻るから退色するようです。
退色したあとの色は、黄色。加工物のシトリンクォーツ(黄水晶)がよく出回っていますが
これはアメシストに加熱処理することによって出た色です。

なので、アメシストのブレスレットなどは本当のところ日中つけるのは控えたほうがいいのです。
それでもつけたいときは袖でなんとか隠しながらつけるといいかも(笑)

はじめはこんな感じかな。。。
次もまたアメシストで写真紹介しようと思いますん。

それでは末永くお付き合いくださいませm(__)m